なんにでもあう

たきたて白米

人形とよく喋る子供だった

今週のお題「ひな祭り」

 

こんにちは、白米うまいうまいです。

今週のお題は「ひな祭り」だそうです。

 

ひな祭りと言えば、やっぱりひな人形ですよね。

私の実家にも祖母がくれた立派なひな人形(8段くらい、台の骨組みからやるタイプ)がありまして、私が幼少の頃には2月の中旬頃から半月程しっかり飾っておりました。

 

私は、よく人形と話をするタイプの子供でした。

 

唐突に何?と思ったかもしれませんが、そういう子供だったのです。

クラスに1人は居たあの不思議ちゃんが私です。こんにちは。

アメリは同族嫌悪の感情を刺激されて観ていません。

 

そんな私のお気に入りは、ショッピングモールの休憩コーナーに置いてあった木彫りの動物達でした。

今思うとすごく渋いですが、私はその野ウサギやらカモシカやらがとてつもなく気に入っていたのです。

親の買い物中、暇になると「動物さん達のところ行ってくるね」と休憩コーナーへ行き、親が買い物を済ませて声をかけにくると「あと10分だけ」とねだったとか。

私にとって、人形と喋るのは単なる買い物中の暇つぶしではなく、れっきとした人形とのコミュニケーションだったんです。

大丈夫ですか?ついてきてますか?

続けます。

なんなら、私は人形とコミュニケーションを取るために買い物についてきていたんです。

その頃の私の様子を間近で見ていた姉は「本当に怖かった」と、いまだに言っています。

 

私が唯一自分で覚えている人形とのコミュニケーションは《人形にホコリをあげる》というものです。

自分でも意味が分かりません。

ただ自分の服から、特にニット素材の物から繊維を毟り取り、人形にプレゼントしていました。

もう一度言いますが、自分でも意味は分かりません。

ただ、何かをあげたかった。そして、何かをあげるとその人形との絆を感じた。

そんなような感情だけ覚えています。

手近にあげられる物がホコリくらいしかなかったんでしょう。

今なら分かります。ホコリは、プレゼント向きではない。

 

私が人形とバイバイした後は、野ウサギの耳だとかカモシカの角だとかにホコリが一欠片残っているのでした。

お掃除の方ごめんなさい。

今なら分かります。人形にホコリを付けてはいけない。

 

そんな人形とよく喋る子供こと私ですが、ひな人形とはあまり話しませんでした。

なぜか?

大勢いるから。

昔からコミュ障だったので、大勢の視線が一気に自分に向くのが怖かったんですよね。

あとホコリを付けたら怒られるし。

 

私が人形と話さなくなったのは、きちんとひな人形と向き合った頃からかもしれません。